2017 04 << 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>
◆◆◆

多和田悟氏の褒める訓練

著書 犬と話をつけるには多和田悟さん
盲導犬クイールを育てた訓練士として注目され、
日本人で唯一「国際盲導犬連盟」のアセッサー(査察員)を務める名訓練士。

「犬と話をつけるには」
訓練のテクニック本ではなく随筆です。
第1章は犬の訓練についての基本
第2章は盲導犬育成について

栗栖さんから聞くまで多和田悟さんを知らなかったし、「盲導犬の訓練は厳しい服従訓練、だからストレスで早死にする」(^^;ゞと思っていた人間なので、盲導犬が誘導作業をゲームのように楽しんでいるとは全然知りませんでした~m(__)m

多和田悟
                         ※素敵な写真なのでこちらのページ から拝借しました
とは言っても盲導犬が楽しく訓練と仕事をするようになったのはこの方の登場があったからでしょう。

栗栖さんは「当時はキツイ訓練が主流で…」とよく昔話をしますが、多和田さんが駆け出しの訓練士のころも暴力、チョーク、オペラント式など、とにかく即座に犬を従わせることが訓練だったそうです。
一度も会っていない多和田さんと栗栖さんが同じような経験と疑問を抱いて、その結果オペラントや服従ではない訓練(多和田さんは褒める訓練、栗栖さんは叱らない訓練と言っています)をしている点が興味深いですね~

 栗栖さんのトレーニング風景
多和田さんの訓練と服従訓練の違いが分りやすく説明されている記事を見つけました!

日本のオビディエンスによる盲導犬訓練では、目の前に「障害物」がある場合はハンドラーを右側に誘導するのが決まりで、もし障害物の左側の方が広くて安全であっても盲導犬は勝手に判断することは許されなかったそうです。
しかし多和田悟さんが常に犬自身の判断を重視する教育に変えたことで、犬は命じられなくても臨機応変に対応するそうです。
このような自発性や即応判断能力を養成できる「褒めて喜びを感じさせる」訓練は愛犬の性格形成にも影響を与えていると思います。

常にハーネスでつながれている盲導犬に自主性を持たせるなんて思いもよりませんでした!
でも冷静に考えればハンドラーは犬に体を委ねて歩くのだから、臨機応変の判断ができない犬では務まりませんよね~
そして盲導犬が誘導するのは使命感ではなく褒めてもらえて嬉しいからだなんてイイ話です。(^-^)

ブリタニースパニエル  
訓練したら従順で大人しい犬になった♪♪♪と単純に結果だけで喜ぶ飼い主が多いのだと思います。
だから未だに強い服従訓練をしても名トレーナーなんて言われる人がいるんでしょう。

この本には吠える、飛びつくなどいくつかの躾け方法について具体的に書かれていますが、
ここでは多和田さんの「上書きによる矯正方法」の一部を紹介します。
犬も人間と同じように過去の体験を自分が行動する際の参考にしています。たとえば、子犬の頃に他の犬ととあまり接した経験を持たない犬は、無邪気に大きな犬に近づきます。そして大きな犬に「ウーッ」と威嚇されて恐怖を感じ、他の犬に対して攻撃的になる犬がいます。(中略)こんなときも、もとになっている恐怖体験を忘れるような上書き学習をさせるのです。
不快を使った矯正方法には大事なポイントがあります。(中略)たとえば(チャイムに)吠える犬を叩いたり何かをぶつけたりしても、犬は自分が音に反応して吠えた行為と、その痛みを関連付けて記憶できません。「音に反応した」「痛みを感じた」、と2つの現象をつなげて記憶させなければならないのです。
この矯正方法を使うときは1回で鮮やかに決めねばいけません。失敗したら最初のお膳立てから仕切りなおさなければなりません。
(動いてる車を恐い、と教える場合)
わざと少し恐い思いをさせて近づかせないようにします。たいていの場合は一度経験させれば成功します。
ところが訓練所のある犬は何度車を近くで急停車させたりしても、ちっとも恐がりませんでした。私はその犬に少しだけ痛い思いをしてもらうことにしました。
キーッと車が至近距離に急停車したとき、パンと手で私の腿を叩いて犬の気を私に向けさせ、次の瞬間にもう片方の手で犬の頬を軽くはたいてその手を車のボンネットに置き、ポンポンと車を叩いて見せながら「いまこれ危なかったねぇ。これがあたったんだよ」と犬に示しました。これで「車が近くに来た」「頬が痛かった」という2つの現象が犬の頭の中でつながったのです。このように多少の無理をしてでも、原因と結果をつなげて記憶させます。この方法を使うときも失敗は許されません。下手をすると叩いた本人に恐怖心を持つでしょう。
攻撃性がある犬はパペット犬になっても強い服従訓練をするのも1つの選択肢だと思いますが、
多和田さんや栗栖さんのように褒める訓練で問題行動を矯正しているトレーナーもいます。
褒める訓練をしているトレーナーの一覧ページ 実際に会って話せば見極められると思います。



関連記事

犬を撮影しながら歩くる場合もありますが日常的なものではありません。
05日 2015 犬(ブリタニー・スパニエル)の話
コメントはここから コメント件数 12

◆コメント欄

>>>
犬との関係は、それぞれの考え方で違うんでしょうね。わたしも、ナナをいれた時には、いろいろ悩みました。訓練所に行った方がいいのか、トレーナーさんに頼んだ方がいいのか・・・でも、pinoさんの言葉で、わたしが直接付き合おうと決めての今です。自分の犬は自分でと。
良いのか悪いのかは別として、わたしにとっては良い相棒になりました。いろいろ問題はありますが。。。
盲導犬はすごいです。あれほどの訓練を受けながら、人間のために自分を犠牲にしてまで仕事をする。
犬種にもよるとは思うのですが、それぞれ個性を大切にして欲しいですね。これは、人間世界も同じような気がします。
2015.11.05 20:48
どう訓練すれば良いかを学ぶ >>>
いやいや、盲導犬はあの仕事をゲームみたいに楽しくてやってるんですって!
盲導犬や警察犬などの特殊な犬は専門家が犬を訓練しますが、
一般的な躾けやフィールドの訓練は「ハンドラーが犬の訓練方法を学ぶためのトレーニング」と言った方が正しいかな。
あちらに戻ったらpinoさんから教わることがたくさんあるはずですよ~(^・^)
2015.11.06 19:24
目から鱗、かも。 >>>
私も、盲導犬は服従訓練で、ストレスで・・・かと完全に思ってました。というのもお客様の中に盲導犬のパピーウォーカー?さんがいて、そのようなお話を伺っていたので。。。
あのお仕事を楽しんでやってると聞いて、見る目が変わりました。
もちろん、多和田さんの考え方、接し方がそうさせているのでしょうが。
仕事が落ち着いたら、本、読んでみたいです。
2015.11.07 00:00
盲導犬に向いた犬を輸入 >>>
盲導犬の仕事を楽しめるタイプの犬をイギリスから輸入したそうです。
犬種的にはラブやゴールデンが向いてるそうですが、訓練後に盲導犬になるのは3~4割。
個体差で向かない子も多いようですね。
2015.11.07 17:32
賛否両論 >>>
盲導犬については賛否両論ありますが、この訓練士さんに仕込まれた犬は、ラッキーですね。そして、大事にしてくれる方の元へ奉公に出ている子は、いつもその人と一緒に居られて、幸せかもしれませんね。そういったケースが、実際に多いと良いな〜と、願わずには、いられません。
仮に本当に、喜んで、あの仕事をしているとしても、私は、ある程度、ハチャメチャな犬の方が好きですが。笑
2015.11.07 19:16
訓練士によって違うの? >>>
多和田さんは日本盲導犬協会のけっこう偉い地位になってるので訓練練方法は統一されていると思ってました。
協会のHPでも褒める訓練をしてることになってるし・・・
でもるねママもパピーウォーカーの経験者から違うことを聞いていたみたいだし、実態とギャップがあるのかな?
2015.11.07 21:56
>>>
はじめまして。
いつも、楽しく拝見しています。
今回は、盲導犬がテーマでしたので、ついつい、コメントを書いてしまいました(笑)

盲導犬は、人が大好きで盲導犬に向いている子を繁殖犬にして未来の盲導犬候補生が誕生していますが、その中でも、実際に適正ありとされるのも少しの子だけ。
盲導犬の訓練は決して厳しいものではありません。おっしゃる通り、遊びながら楽しみながら教えていくのが現在の訓練です。しかし、その訓練が厳しいのか?優しいのか?は、それを見た人の頭の中の物差しで測れば、人それぞれ感じることは違うのかも知れませんね。
私は実際に訓練を拝見して、とても楽しそうにやってるな~と思いますし、ユーザーと風を切って歩く盲導犬たちは使命感だけではなく、そのユーザーさんとの絆や関係性を表す、私達のそばに居る愛犬たちと何ら変わりはありません。そして、盲導犬たちは15歳前後まで長生きしてる子が多いですし、それ以上頑張ってる子もいますので、ストレスで早死にするというイメージを払拭したいな~とも思っていたところ、鉄腕たろう(パン粉母)さんが、それを知ってもらえて嬉しいです♪
では、訓練頑張ってください。
いつか、お会いできるのを楽しみにしています~。
2015.11.08 07:28
>>>
ムツゴロウさんの本もこちらも面白そうですね、ついポチってしまいました。盲導犬についてあまり知らないので勉強になりました。
幸いなことにふくのトーレナーは叱らないで、なるべく褒める状況を作って褒める。叱らずに無視。成功させて褒めて終わる。と基本褒める先生だったので良かったです。
本当に叱らないで良いのか?とこちらが心配になるほどでした。あまりイタズラしたり言うことを聞かない時は我慢できずに怒ったりしますが、これは先生の教えではなく堪忍袋の尾が切れたのです(^^)
家庭犬の先生は褒める人が多くなってる気がします。
先生は警察犬訓練所で勉強したそうですが、ここ数年で褒めて教えるのが主流になってきたのでそちらを勉強してやり方を変えたそうです。トリーツ方式ですのでふくはトリーツのためなら何でもやる犬になりました。扱いやすいとはいえ、餌で釣られて言うことを聞いていると思うと複雑な心境になりますが。だんだん餌なしでやってくれるようになりました。餌を使わずに躾ける先生がいましたが、最初だけチョークを使う方法をしているらしいです。

来月千葉に行く用事がありせっかくなので栗栖さんのオリエンテーリングを予約してみました。人間が呼び戻しの方法を教わりに。問題は拾い食い、改善しなければオフリードは危険なので諦めます。楽しみです。
いつも貴重な情報をありがとうございます。長々と失礼いたしました(^^)
2015.11.08 09:32
盲導犬は人間の奴隷じゃない >>>
こんにちはyukoさん。マリーちゃん四国ブロック戦2位おめでとうございます~♪
yukoさんがひたむきだからマリーちゃんも伸び伸びと競技がでるんでしょうね~
富士山でもきっといい結果になるぞ~と期待してます♪
生で盲導犬と触れ合うことがないので勝手な想像だけしていました。
それに私は犬を虐待的に躾けた経験があって今はとっても後悔してます。
だから盲導犬が決して奴隷のように働かされているのではないと知ってホッとしています。


2015.11.08 16:56
人も犬も目的があると楽 >>>
私が栗栖さんにお願いした訓練は「呼び戻し」です。
何のためかと言えば、リードで散歩するのが苦手だしリードに繋いだ犬と渓流釣りや山菜採りはできないからです。
でなければオフリードの必要性も呼び戻しの訓練もしなかったと思います。
でもオフリードで呼び戻しができれば、パン粉が好きなキジ当てに付き合うことができることを知りました。
ふくちゃんも目的を持つと拾い食いはしなくなると思いますよ~(^^)v
2015.11.08 17:38
>>>
目的といったら人間がキャンプしたりハイキングしたり河原に散歩に行くときにオフリードできたらないいなと思う程度なのですが。ふくにとっての目的はキジあてが一番楽しいんでしょうね(^^)
2015.11.09 21:07
うちもそうでした >>>
アウトドア派には最高のお供犬ですもんね~(^・^)
キャンプ、ハイキング、河原に散歩+ふくちゃんのキジ当てを追加すると楽しさ倍増ですよん♪
2015.11.09 21:19

コメント投稿フォーム

  • タイトル
  • メール(任意)
  • URL(任意)
  • コメント
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://iwananome.blog68.fc2.com/tb.php/624-1ae84545

管理人:鉄腕たろう(パン粉母)

鉄腕たろう

千葉県在住。ブリタニースパニエル(フランスブルトン)の
パン粉(2011年7月生♀)と岩魚が大好きです♪

姉妹サイト

「岩魚のめ」 渓流釣りのサイト
■「寄り道」6/17更新newマーク そろそろ真竹も終了
「つばめの子ソラ」つばめのヒナの放鳥記
ログイン

最新記事の全一覧

ブログ内検索

リンク

お世話になっているサイトです

月別アーカイブ

QRコード

QRコード

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセス